シロノクリニック城野親徳の美容コラム

シロノクリニックの城野親徳です。レーザー治療、美容皮膚科の治療において、国内屈指の症例数を持ち、25年以上に渡り美容レーザーのパイオニアとして走り続けてきました。クリニック経営の傍ら、ドクターズコスメを開発、提供し、ドクターシーラボCEOも務めています。

【城野親徳の美容コラム】紫外線は1年中浴びている!季節別の紫外線対策とは?

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美肌の大敵である紫外線。紫外線は、シミやしわといった肌トラブルの原因となってしまいます。季節や気候によって降り注ぐ紫外線の量は全く違うため、それぞれに合わせた紫外線対策をしなければいけません。正しく紫外線対策を行わなければ、肌はあっという間にシミやしわの多いオバサン肌になってしまう可能性も。
今回は、覚えておきたい季節別の紫外線対策をシロノクリニック総院長 城野親徳がお伝えします。

 


【3月~5月 春の紫外線対策】
春は夏に向けて紫外線の量が増えてくる季節。5月になると日差しが急激に強くなるため、油断していると、肌にくっきりと日焼けのあとが残ってしまいます。地上まで届く紫外線にはUVAとUVBの2種類がありますが、シミやしわの主な原因となるのはUVA。なんと、地上に届く紫外線の約95%がUVAなのです。
春は、このUVAが冬の3倍もあります。油断しているとシミやしわができてしまうので、夏を迎えている気持ちでしっかり紫外線対策を行いましょう。また、冬に比べると、汗もかきやすくなる時期。日焼け止めの塗り直しも忘れないようにしてください。

 

【6月~8月 夏の紫外線対策】

夏は、紫外線量が1年の中で最も多くなる季節。夏に紫外線対策を怠れば、確実にシミ・しわを作ってしまいます。日焼け止めを塗るのはもちろん、外出時の帽子やサングラスは必需品。6月頃は梅雨で湿気も多く、すぐに日焼け止めが取れてしまうので要注意です。
また、どんなに天気が悪く曇っていても、紫外線は猛威をふるっています。夏の間は、どんな天気でも油断せず、日焼け止めは防御力が一番高いSPF50のものを使うようにしましょう。

 

【9月~11月 秋の紫外線対策】

秋は、紅葉など屋外での秋のレジャーが人気ですが、日差しが夏に比べ緩まるため、紫外線対策を怠ってしまう方も少なくありません。しかし、秋の紫外線の量は夏の40%~70%程の量。これほどの紫外線を浴びてしまえば、あっという間にメラニンが貯蓄されシミの原因になります。夏を乗り切ったからといって気を緩めず、引き続き日焼け止めなどを使用して対策していきましょう。

 

【12~2月 冬の紫外線対策】

冬は肌が乾燥して免疫が弱っているため、しわやシミができやすい季節。冬は肌の保湿ケアを徹底して、紫外線から肌を守るための潤った肌を作ることが大切です。化粧水や、乳液は、セラミド、コラーゲン、ヒアルロン酸など、保湿成分がたくさん入ったものを選び、たっぷり肌につけるようにしましょう。保湿ケアと紫外線対策を両立させることで、シミのできにくい肌になります。

季節を問わず、最低限の紫外線対策として日焼け止めの使用は必須です。気候や天候に惑わされず、年中気を引き締めて紫外線から肌を守りましょう。

【城野親徳の美容コラム】唇が荒れてしまった時の対処法は?

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乾燥シーズン。普段と特に変わったことをしていないのに、気づいたら唇が荒れてしまったという方もいるのではないでしょうか。
リップクリームは唇の乾燥を防ぐために有効ですが、乾燥して荒れてしまった唇を治す効果はあまり期待できないのだとか。

唇が荒れてしまった時の対処法についてシロノクリニック総院長 城野親徳がお伝えします。

 

◎唇は皮膚の中でも真っ先に荒れやすい

唇はお肌と比べて角質層が薄く皮脂腺もないため、栄養不足や外部からの刺激によって荒れやすい部分です。つまり、唇が荒れてしまうのは肌荒れの前触れと言うこともできます。

日頃からきちんと口紅をクレンジングしたり、リップクリームなどで保湿することはとても大切ですが、乾燥しやすい冬場は、同じようにケアしていても唇が荒れてしまうことがあります。また、栄養不足や胃腸が弱っていることが原因になることも多いのです。

 

 

ビタミンB2とビタミンCをしっかり摂ろう

栄養不足によって真っ先に荒れてしまうのが唇です。特に以下のような栄養成分が足りない場合が多いので、唇が荒れてしまった場合はしっかりと食事やサプリメントなどで補給するようにしましょう。

ビタミンB2
粘膜を保護し、皮膚の新陳代謝を促すビタミンB2の不足は、唇や肌を荒らす原因になります。レバーやうなぎ、卵、納豆、チーズなどに多く含まれていますので、積極的に摂るようにしましょう。

・ビタミンC
コラーゲンの生成を促し、粘膜を保護してくれるビタミンCの摂取も唇の荒れの改善に効果が期待できます。みかんやいちごなどのフルーツや、ほうれん草、小松菜、ブロッコリーなどを食事に取り入れるようにしましょう。

 

◎はちみつパックで荒れ改善

荒れてしまった唇のケアにお勧めなのが、はちみつを使ったパックです。

やり方は簡単。はちみつを優しく唇に乗せ、その上からラップで覆って5分~10分程度置いた後、軽く軽く洗い流すだけです。

カサカサと荒れた唇が、はちみつの保湿効果でしっとりと潤いますよ。ただし、あまり長時間続けると逆に水分が失われる原因になりますので、パックの時間は10分以内にしましょう。

唇が荒れてしまった時は、早めのケアで改善を心がけるようにしてくださいね。

【城野親徳の美容コラム】乾燥肌の人は避けるべき?!ヒートテックが肌の乾燥を招く!

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冷えは美容の大敵。寒い時期には衣類でもしっかりと防寒を心掛けるのは大切なこと。
そんな寒い季節の防寒対策に便利なのが、「ヒートテック」などの吸湿発熱素材を用いたインナー。
寒がりの方には愛用していらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
だけど、そんな便利なヒートテックがボディの乾燥やカサつき、かゆみなどのお悩みの原因になっているかもしれません。シロノクリニック総院長 城野親徳がお伝えします。

 

 

◎吸湿発熱素材はなぜ温かい?

水が蒸発する時に周囲の熱を奪う「気化熱」という現象があります。反対に、水蒸気が水に変わる時には周囲に熱を放出します。
この働きを利用しているのが、ヒートテックに代表される吸湿発熱素材です。

吸湿発熱素材は、肌から放出された汗などの湿気を吸収することで、熱を生み出すのです。このためポカポカと温かく感じる仕組みなのですが、本来であれば肌とインナーの間に保たれるはずの湿気がどんどん奪われて、肌が乾燥する原因にもなってしまうのです。

 

◎肌に直接触れるインナーはできるだけ天然素材のものを

健康な肌の人にとっては、時折ヒートテックのインナーを着るぐらいは問題にならないことも多いのですが、肌が弱い方や乾燥肌の方は注意が必要です。
さらに肌の乾燥を進めたり、それによって刺激を感じやすくなり肌あれやかゆみなどのトラブルを引き起こす原因になってしまうためです。

ヒートテックなどの吸湿発熱素材を用いていなくても、化学繊維の肌着は肌に対する摩擦が大きい傾向があります。
直接肌に触れる肌着などについては、綿やシルクなどの天然素材のものを用いることをお勧めします。
特にシルクは吸湿性や保温性に優れている上に、肌あたりも滑らかなので、少々お値段は張りますが、背中などのかゆみにお悩みの方は一度試してみると良いでしょう。

「乾燥肌だけど、寒くてどうしてもヒートテックを着たい!」という場合は、肌に直接触れる形で着るのではなく、綿など天然素材の肌着の上に重ねて着用するようにしましょう。
肌のかゆみなどが抑えられると思いますよ。

【城野親徳の美容コラム】次のブームはこれ?!「キャスターオイル」の美容効果

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最近なにかと話題に上ることの多い「オイル美容」。
大ブームとなったココナッツオイルをはじめ、ローズヒップオイルやアルガンオイルなどのオイルをスキンケアに取り入れているという方も多いのではないでしょうか。
こうした人気のオイルに加えて、最近、米国で流行し始めているのが「キャスターオイル(ひまし油)」です。日本ではまだあまり聞きなじみのないオイルですが、どのような効果が期待できるのでしょうか。今回はキャスターオイルについてシロノクリニック総院長 城野親徳がお伝えします。


◎キャスターオイルってどんなもの?

キャスターオイルは、ひまし油とも呼ばれる植物性のオイルです。「トウゴマ」という植物の種子から採取される粘性の高いオイルで、一般的には工業用の原料として広く用いられています。石けんや香水、化粧品や医薬品などの原料としても使われているものです。

日本では古くから下剤として用いられてきたほか、インドの民間療法アーユルヴェーダでは、腰痛やリウマチの治療にも用いられてきました。

 

◎キャスターオイルの美容効果

そんなキャスターオイルですが、美容にも効果が期待できるということで最近注目されています。

・高い保湿効果
キャスターオイルの87%を占めるのは「リシノール酸」という不飽和脂肪酸粘度が高く保湿効果に優れているため、乳液やクリーム、口紅などの原料としても用いられています。普段のスキンケアに取り入れるなら、クリームや乳液に少し混ぜて使ってみることをお勧めします。

・肩こりや腰痛、関節痛をやわらげる
リシノール酸には、痛みを緩和する効果があることも知られています。肩こりや腰痛、関節痛など痛みのある部分を、キャスターオイルを用いてマッサージすることで痛みの緩和が期待できます。キャスターオイルはかなり粘性が高いので、マッサージに用いる場合は他のオイルに少量混ぜて使うと良いでしょう。

・髪や爪の保湿にも
洗髪時にシャンプーに少量混ぜることで、乾燥してパサついた髪や、パーマやヘアカラーによるダメージを受けた髪の保湿にも役立ちます。

スキンケア用に使用するには、低温圧搾されたものを選ぶのが良いでしょう。
注目のキャスターオイル、いち早く試してみてはいかがでしょうか。

【城野親徳の美容コラム】シミのような黒ずみが起こる「摩擦黒皮症」の原因と予防法

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皮膚が繰り返し摩擦刺激を受けることでメラニンの色素沈着が起こり、肌がシミのように黒ずんでしまう摩擦黒皮症(まさつこくひしょう)。摩擦黒皮症は全身のどこにでも現れ、一度できるとなかなか改善しにくく治るまでに時間もかかってしまうため、原因を知り予防していくことが大切です。
摩擦黒皮症が起こる原因や予防・改善方法についてシロノクリニック総院長 城野親徳がお伝えします。

 


◎摩擦黒皮症が起こる原因とは?

摩擦黒皮症は、摩擦などの刺激が日常的に繰り返されることで起こってしまう皮膚疾患のひとつ。普通の色素沈着やシミとは違いメラニン色素が真皮層にまで入り込んでしまうため、改善には長期間が必要となります。
摩擦黒皮症の特徴は、黒ずみの境界線が不明瞭でぼんやりと現れること。色は淡い褐色から黒褐色。また摩擦黒皮症は元々メラニン色素が多い方に発生しやすいため、元々の肌が黒い方が発生しやすいといわれています。
形や特徴が肝斑に似ているため間違えてしまうこともありますが、肝斑ケアを行っても改善されていかない場合は摩擦黒皮症の可能性が高いと考えられるでしょう。

 

◎摩擦黒皮症の予防・改善方法とは

摩擦黒皮症は日常的な摩擦刺激によって起こるため、摩擦が起きる習慣を改善していかなれば予防・改善することはできません。まずは摩擦黒皮症の主な原因となる「ナイロンタオル・ボディブラシ」「締め付けのキツイ下着」「乱暴なスキンケア」などによる刺激を意識し改善していくことが大切なポイント。もしも摩擦黒皮症になっていることに気が付いたら、その部分に当たる刺激を見つけ毎日の習慣などの見直しを図っていきましょう。
また既にできてしまった摩擦黒皮症には、できれば皮膚科で美白剤を処方してもらうのがベター。
肌に低出力のレーザーを照射し治療する方法も効果的です。
摩擦黒皮症をスキンケアで予防・改善していきたい場合は、ハイドロキノンフラーレン・ビタミンC誘導体・ルシノール・コウジ酸などの美白成分が高濃度に配合された美白コスメを使うと良いでしょう。ただ配合量があまりに少ないと効果が得られないため、美白成分の配合量が多く浸透率が高い美白化粧品を選ぶことも重要なポイントとなります。

摩擦黒皮症は毎日の習慣を変えていかなければ身体中どこにでもできる恐れがあるので、なるべく肌に刺激を与えないよう意識して気をつけていくことが大切です。

【城野親徳の美容コラム】化粧水の直後はNG?!乳液を付ける正しいタイミング

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毎日のスキンケアの中で、何気なくつけている乳液。実は、正しいつけ方があります。ここでは、乳液をつける正しいタイミングをシロノクリニック総院長 城野親徳がお伝えします。

 

 

◎乳液の役割を見直すことが大切なポイント

乳液は、肌に補った水分の蒸発を防ぐ役割を持っています。乳液で肌に蓋をすることでうるおいが持続するので、肌の乾燥を防ぐことができます。肌の乾燥は、シミやしわなどのさまざまな肌トラブルの原因となるので、乳液は大切な役割を持っていることになります。
ただ、化粧水をつけた直後は、化粧水が肌に馴染んでおらず、水分が角質層に浸透していない状態です。この状態で乳液をつけると、肌表面の化粧水と乳液が混ざり合ってしまいます。すると、化粧水は角質層に浸透することができなくなってしまうので、乳液をつけるときは化粧水がしっかり肌に馴染んだ後にしましょう。

 

◎化粧水が肌に馴染むとは?

化粧水を肌に馴染ませた後に乳液をつけることで、肌のうるおいを保つことができます。しかし、化粧水が肌に馴染んだかどうか、どうやって見極めたら良いのでしょうか。ひとつに、化粧水をつけた後に3分~5分ほど時間をあけることで、化粧水を肌に馴染ませるという方法がありますが、化粧水が角質層に浸透する時間には個人差があります。そのため化粧水が馴染んだかを確認するには、化粧水をつけた後に手のひらで肌を触ってみましょう。この時、手のひらに化粧水がつかなければ、肌に馴染んでいることになります。化粧水が肌に馴染んだら、その後に乳液をのせるようにしてください。

 

◎時間をかけずに乳液をつけたい場合には?

時間にゆとりがある場合には、化粧水が肌に馴染んだかどうかを確かめて、それから乳液をつけるというように、スキンケアに時間をかけることができます。しかし、忙しい朝などは、このような時間をとれない方も多いでしょう。こういった場合は、ハンドプレスで化粧水と肌表面を適度に温めることで、化粧水が角質層に浸透するのをサポートすることができます。それにより、乳液をつけるまでの時間を短くすることができます。

今まで、「乳液をつけるタイミングを意識していなかった」という方もいるかもしれません。
しかし、乳液をつける正しいタイミングを知ることで、よりスキンケアの効果を高めることができるのです。

 

【城野親徳の美容コラム】その姿勢が顔をたるませる!猫背と「たるみ」の関係は?

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年齢とともに気になってくるのが、フェイスラインや頬などに現れる「たるみ」です。
頬や口元のたるみはほうれい線を目立たせる原因にもなってしまいます。
一般に、たるみの原因は加齢や紫外線の影響などによりコラーゲンが減少することであると言われています。肌のハリが失われることで、重力に負けて下垂してしまうのです。

これは確かにその通りなのですが、重力以外にも肌のたるみを加速させる大きな要因があります。それは「姿勢」です。

顔のたるみと姿勢の関係についてお伝えします。

 


◎猫背が顔のたるみを加速させる

黙々とデスクワークに取り組んでいる時など、「ふと気づけば無表情で口元はへの字」ということが多いものです。

この「口元がへの字」状態は、実は姿勢によって引き起こされていることが多いもの。長時間のデスクワークの時には猫背であごを突き出した姿勢になってしまう人が多く見られます。この姿勢は首の後ろ側の筋肉がぎゅっと縮んだ状態。これに引っ張られて頭の後ろ側の筋肉は下に引っ張られます。そして、顔も全体的に下方向に引っ張られた状態に。自然と口角が下がりへの字口になってしまうのです。

つまり、猫背の姿勢を続けることは、重力よりずっと大きな力で肌を下へ引っ張り続けているようなもの。これが頬やフェイスラインのたるみを悪化させる大きな原因となるのです。

 

 

◎猫背の改善方法は?

顔のたるみの改善のためにコラーゲンを摂取することなどを心掛けていても、姿勢の影響で顔に下方向の力が加わり続けているのでは台無しです。
猫背の姿勢を取りやすい方は、まずは猫背を直すことが顔のたるみの予防や改善につながります。
毎日の生活で、以下のようなことを意識するようにしましょう。

 

・正しい座り方を意識する
デスクワーク時など、座っている時は最も猫背の姿勢が出やすいものです。正しい座り方を意識しましょう。足の裏をしっかりと床につけて、足首とひざは直角になるように。骨盤をしっかりと立て、お尻の骨に体重を乗せるイメージで座ることで正しい姿勢を保ちやすくなります。
猫背が癖になっている人は、猫背になっていないかを時々意識することも心掛けて。

 

 

・歩くときは「みぞおち」を意識して
脚を動かす筋肉はみぞおちのあたりにあります。歩く時は、みぞおちから脚が生えているイメージで歩くようにすると、筋肉をバランス良く使うことができて自然と姿勢が良くなります。

 

・猫背を改善するエクササイズを取り入れる 
よつんばいになって、背中を丸めながらお腹をグッと引き上げた後、ストンと下に落として背中を反らせるエクササイズは、縮まった背中の筋肉を伸ばして猫背を改善する効果があります。お風呂上りや夜寝る前などにこうしたエクササイズを積極的に行ってみましょう。

 

猫背は顔をたるませる原因になるだけでなく、猫背の姿勢自体も老けて見える大きな原因になります。正しい姿勢を意識して若々しさをキープしていきましょう!