シロノクリニック城野親徳の美容コラム

シロノクリニックの城野親徳です。レーザー治療、美容皮膚科の治療において、国内屈指の症例数を持ち、25年以上に渡り美容レーザーのパイオニアとして走り続けてきました。クリニック経営の傍ら、ドクターズコスメを開発、提供し、ドクターシーラボCEOも務めています。

【城野親徳の美容コラム】夏との違いはどのぐらい?冬の紫外線対策のポイント

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「紫外線ケアは一年を通じて行うことが大切」というのは、よく言われること。でも実際のところ、冬も春夏と同様にしっかりと紫外線対策を心がけているという方は意外と少ないのではないでしょうか。
夏のジリジリと強い日差しには、自然と「日焼け止め塗らなきゃ!」と思うもの。だけど、冬の穏やかな日差しは、「ちょっとなら平気かな」と感じるものです。また、「日焼け止めは肌への負担が大きそう……」と最小限に抑えたいと思っている方もいらっしゃるかもしれませんね。冬の紫外線対策はどの程度必要なのでしょうか。

冬の紫外線量と紫外線対策について、美容皮膚科 シロノクリニック総院長 城野親徳がお伝えします。

 

◎冬の紫外線はどのぐらい?

地上に降り注ぐ紫外線には、波長の長い「UVA波」と、波長の短い「UVB派」があります。この2つのうち、肌が赤くなる急激な日焼けをもたらすのはUVB波。冬になるとUVB波の量は、夏のピーク時と比べ1/4程度まで少なくなります。このため、冬には夏のようにひどい日焼けをすることはあまりありません。

気をつけたいのが、UVA波です。以前は、UVB波に比べUVA波は肌に与える影響が少ないと考えられていましたが、近年の研究によって、UVA波こそが長期的に肌に影響を及ぼし、しみやしわなどの大きな原因となるということがわかってきました。

波長が長いUVA波は、雲やガラスなどを通過しやすいのが特徴です。また、肌表面にメラニンを増やすだけでなく、真皮層まで届いて、弾力繊維にダメージを与えます。冬には量は減りますが、それでも夏のピーク時の1/3程度は降り注いでいます。つまり、冬でも30分日差しを浴びれば、夏に10分日差しを浴びたのと同程度のUVA波を浴びるというわけです。

 

・冬の紫外線対策のポイント

冬にも紫外線対策が必要だということがお分かりいただけたでしょうか。冬の紫外線対策は、以下のようなポイントを押さえて行いましょう。

・露出する部分には日焼け止めを
冬でも顔や露出する部分には日焼け止めを塗るようにしましょう。紫外線量自体は少なくなりますので、日常的にはそれほど強力なものを使用する必要はありません。

・乾燥対策もしっかりと!
冬は肌が乾燥しやすい季節。肌が乾燥すると、バリア機能が低下して紫外線の影響を受けやすくなってしまいます。日焼け止めの前にしっかりと保湿ケアを行うことを忘れずに。

・アウトドア時は真夏同様の対策を
雪が積もった場所では、降り注ぐ日差しだけでなく、反射による紫外線がとても多くなります。スキーやスノボなど、アウトドアでウインタースポーツを楽しむ場合は、冬とは言え夏と同様にSPF値やPA値が高めの日焼け止めを使用しましょう。

紫外線量が少なくなるからこそ、しっかりと紫外線カットすることで、夏に浴びた紫外線の影響を減らすことにもつながるのが冬の時期です。冬も気を抜かずに丁寧な紫外線対策を心掛けましょう。