シロノクリニック城野親徳の美容コラム

シロノクリニックの城野親徳です。レーザー治療、美容皮膚科の治療において、国内屈指の症例数を持ち、25年以上に渡り美容レーザーのパイオニアとして走り続けてきました。クリニック経営の傍ら、ドクターズコスメを開発、提供し、ドクターシーラボCEOも務めています。

【城野親徳の美容コラム】肌のオバサン化を防ぐ!紫外線が肌弾力に与える影響とは


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顔を若々しく見せる要素のひとつに、肌の「ハリ」が挙げられます。肌の弾力が衰えてハリが失われてしまうと、しわやたるみ、毛穴の開きといったトラブルが目立ってしまうことに。肌のハリを低下させる原因として有名なのは加齢ですが、実は日々降り注いでいる紫外線も、肌から弾力を奪う原因のひとつ。
今回は、紫外線が肌弾力に及ぼす影響と、ハリの低下を防いで若々しい肌を保つためのポイントをシロノクリニック総院長 城野親徳がご紹介します。


◎肌の弾力を保つ仕組み
私たちの肌は、一番外側から「表皮」「真皮」「皮下組織」という3つの層に分かれています。このうち肌の弾力を支えているのは、コラーゲンやエラスチン、ヒアルロンといった成分からなる真皮の部分。ネット状に連なるコラーゲン繊維を弾力性に優れたエラスチン線維が繋ぎ止めてサポートし、その隙間を肌のうるおいキープに欠かせないヒアルロン酸が支えているのです。
肌の弾力とうるおいを司る上記の3つの成分を生み出すのは、同じく真皮内に存在する「繊維芽細胞」。若々しくハリのある肌を保つためには、繊維芽細胞の働きを促してあげることが大切です。

 

◎紫外線が肌の老化を促す!

地上に降り注ぎ、肌へと到達する紫外線には「UV-A」と「UV-B」の2つの種類があります。このうち、肌のハリを奪う主な原因となるのはUV-A。波長の長さから肌の奥にある真皮にまで到達し、コラーゲンやエラスチンを変性させたり、繊維芽細胞にダメージを与えたりしてしまいます。

 

◎年間を通した紫外線対策を!

地上へ到達する紫外線のおよそ95%を占めるUV-Aは、夏に限らず、年間を通して降り注いでいます。さらに、雲やガラスを透過して肌へと到達するため、曇りの日や室内で過ごす日にも油断はできません。外出時の帽子の着用や日傘の使用はもちろんのこと、室内で過ごす日にも日焼け止めを塗っておくことをお勧めします。
日焼け止めに記載されている表記のうち、UV-Aに対する効果を示しているのは「PA」という値です。「+」の数が多いほど効果が高くなるため、日常生活やレジャーなど、1日の活動シーンに合わせて適したPA値の日焼け止めを使用しましょう。

肌のハリを支えるコラーゲンや繊維芽細胞は加齢とともに徐々に失われていくものですが、紫外線を浴びることでその老化にさらに拍車がかかってしまいます。年間を通して紫外線対策を徹底し、弾力の衰えを少しでも予防していきましょう。また、コラーゲンの生成を促すビタミンC、紫外線ダメージからの回復をサポートするレスベラトロールなどを積極的に摂取することも大切です。