シロノクリニック城野親徳の美容コラム

シロノクリニックの城野親徳です。レーザー治療、美容皮膚科の治療において、国内屈指の症例数を持ち、25年以上に渡り美容レーザーのパイオニアとして走り続けてきました。クリニック経営の傍ら、ドクターズコスメを開発、提供し、ドクターシーラボCEOも務めています。

【城野親徳の美容コラム】タンパク質が美容面に与える影響について

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タンパク質のことを「筋肉を作る栄養素」だと思っている方は多いかと思いますが、実はタンパク質は全身のあらゆる部分に影響を与えています。
そしてタンパク質は女性が美しさを保つためにも欠かせない栄養素でもあります。
今回は「肌」「髪」「爪」の3つの部分を例に挙げながら、タンパク質と美容の関係性についてご紹介します。


◎タンパク質と肌
「人間の体の60%は水で出来ている」といわれていますが、実はその次に多いのがタンパク質で、人間の体の5分の1ほどを占めているといわれています。
肌は新陳代謝(ターンオーバー)を繰り返すことで健康を保っているため、タンパク質が不足すると肌細胞が栄養不足になり、肌荒れなどの肌トラブルを発生させてしまいます。
そのため肌を美しくするためには、タンパク質は欠かせないものとなっているのです。

 

◎タンパク質と髪

髪の90%以上を構成しているタンパク質は、髪の外側にあるキューティクルによって外部の刺激から守られています。
しかしカラーリングやパーマなどの薬の刺激によって、キューティクルがめくれ上がったり剥がれてしまったりすると、中にあるタンパク質がダメージを受けてゆがんで流出してしまうため、髪はとてもデリケートなのです。
またタンパク質は熱に弱いため、ドライヤーやヘアアイロンによる熱を受けただけでもゆがんでしまいます。

 

◎タンパク質と爪

「第2の皮膚」とも呼ばれている爪は、肌と同様にタンパク質が欠かせない部分となっています。
爪は「ケラチン」という繊維タンパク質から作られているのですが、爪はその中でもアミノ酸の一種である「シスチン」が多く含まれている「硬ケラチン」によって構成されているため、とても硬いのです。
動物性のタンパク質は爪に弾力性を与え、そして植物性タンパク質は爪を丈夫にしてくれます。
そのため爪を健康な状態に保ち続けるためには、両方のタンパク質をバランス良く摂っていくことが大切なのです。

ここまで読めば既にお分かりかと思いますが、タンパク質の不足は美容面にさまざまな悪影響を及ぼしてしまいます。
そのため例えダイエット中であってもタンパク質が不足するようなことにはならないよう、肉や魚、卵などは毎日しっかり食べるようにしていきましょう!