シロノクリニック城野親徳の美容コラム

シロノクリニックの城野親徳です。レーザー治療、美容皮膚科の治療において、国内屈指の症例数を持ち、25年以上に渡り美容レーザーのパイオニアとして走り続けてきました。クリニック経営の傍ら、ドクターズコスメを開発、提供し、ドクターシーラボCEOも務めています。

f:id:shirono-blog:20180101222623j:plain



肌が乾燥している状態は、角質がめくれてバリア機能が低下しているため肌内部の水分が蒸発しやすくなっています。
そのため少しの刺激で状態が悪化しやすく、乾燥肌をひどくしてしまうのです。

毎日身につける衣類の素材によっては、乾燥肌を悪化させてしまうものもあります。
乾燥している肌は非常に敏感な状態になっているので、肌に対して優しい素材を選ぶなど洋服の素材選びは慎重になる必要があります。
今回は、乾燥肌の人はどのような基準で洋服を選べばいいのかというポイントをご紹介します。




1. 下着はコットンかシルクを着用する

直接肌に触れる下着は、コットンかシルクなど自然素材の衣類を着用しましょう。
特にシルクは肌に対する刺激が少なく、肌あたりが優しいので乾燥肌を優しく包み込みます。

コットンは汗をすぐ吸収するので、最適な素材です。
なぜなら汗をかいたまま放置していると、汗が蒸発するときに肌の水分まで奪ってしまうので、乾燥を加速させてしまうからです。
さらに、汗を吸収するコットン素材の下着を着ておくことで、肌の水分の蒸発を防ぐことができ、乾燥肌を守ることにも繋がります。

特にアトピー性皮膚炎の人は衣類の刺激を受けやすいので、下着だけでなく衣類はコットンかシルクがお勧めです。




2. 縫い目やタグのない衣類を着用する

衣類の縫い目はその部分だけ硬くなっているので、乾燥している肌に当たると摩擦によってダメージが大きくなります。
痒みが出るだけでなくバリア機能が低下している肌に当たると、より角質がこすり取られてしまうため肌の状態が悪化してしまいます。

さらに衣類のタグも硬く、肌に擦れるとダメージを与えてしまいます。
乾燥肌の人は縫い目がない衣類を選びタグをカットして着用するなど、肌への刺激を最小限に抑えるようにしましょう。




3. 重ね着をせずに「保湿性が高く通気性の良い洋服」を選ぶ

寒い季節は何枚もの衣類を重ね着して防寒対策を行う人が多いですが、乾燥肌で悩む人は注意が必要です。
何枚も衣類を着用していると通気性が悪くなってしまうので、汗が蒸発せずに衣類の中で蒸れてしまう原因になります。
蒸れることで菌が繁殖しやすく、肌の水分が蒸発してしまうのです。
肌の環境を悪化させてしまうので、乾燥肌で悩む人は、保湿性が高く通気性の良い衣類を選ぶようにしましょう。




このように毎日着用する衣類の素材をしっかり選ぶことで、デリケートな乾燥肌を守ることができます。
ぜひ参考にして肌を労わってください。