シロノクリニック城野親徳の美容コラム

シロノクリニックの城野親徳です。レーザー治療、美容皮膚科の治療において、国内屈指の症例数を持ち、25年以上に渡り美容レーザーのパイオニアとして走り続けてきました。クリニック経営の傍ら、ドクターズコスメを開発、提供し、ドクターシーラボCEOも務めています。

【城野親徳の美容コラム】 冷え性が老け顔や病気の原因? 秋に冷え性対策を!

f:id:shirono-blog:20180918004104j:plain



冷え性はニキビができやすくなったり、毛穴の黒ずみが増えたりと肌にさまざまな悪影響を与えます。
さらに冷え性は、肌トラブルだけでなく全身へと悪影響を及ぼします。
ここでは冷え性の悪影響と対策についてシロノクリニック総院長 城野親徳がご紹介します。



冷えが老け顔に見せる?

肌は外部からのケアでは十分とはいえません。
内側からもケアしていく必要があります。
なぜなら、体や肌が冷えることで血管は収縮し血行が悪くなるからです。
血行が鈍くなると肌の栄養は欠乏し、不純物を送り出せなくなり、肌の生まれ変わりであるターンオーバーが遅くなります。
そのため、くすみやシミを作ってしまうのです。

最近では、冷えは女性だけにみられる症状ではなくなり、現代人全般に増えてきています。
男性では4人に1人が足先や手先の冷えに悩んでいるのです。
冷えは万病の元と呼ばれ、今は冷え性に悩まされていなくても今後絶対にならないとは言いきれないため、注意が必要です。



冷えの症状

①柔軟性がなくなり体が硬くなります。
②足先が冷えてなかなか温まらないため、眠りにつきにくくなり、不眠になります。
③体が冷えることで毛細血管が収縮します。
血液の酸素を運ぶ力が弱くなることで、だるさを感じることが増えます。
④体が冷えるということは体温調節がうまくできないということです。
そのため免疫力が弱くなり、風邪などの病気にかかりやすくなります。
⑤血管が収縮することで血行が悪くなります。
そうなると肩がこりやすくなり、またその肩こりが頭痛を引き起こすこともあります。
⑥冷えは内臓にも起こります。お腹が冷えてしまうことで下痢や腹痛を引き起こします。
⑦血行が悪くなると水分の排泄力が低下し、むくみやすくなります。
⑧新陳代謝が鈍くなり、肌表面の角質は保湿ができなくなります。
そのまま乾燥が進むと弾力を失い、シワになります。
⑨寒い外から暖房のいいた室内に入った時など、急激な温度変化によって血管が広がることで顔が赤くなることがあります。



冷え性対策

運動をする

根本から改善をしたい場合はやはり運動が大切です。
運動不足では筋肉が細くなり、新陳代謝も落ちて体の体温を維持する力が弱ってしまいます。
ふだん冷えっぱなしの体を、筋肉を刺激して温めることで血行が良くなり、リンパの流れも改善されます。
血行、リンパが改善されれば冷えだけでなくむくみも改善されていきます。
ハードな運動である必要はありません。階段の上り降りや、ウォーキングで大丈夫です。



ゆっくり半身浴をする

体内に溜まった老廃物を排出させるには半身浴がお勧めです。
38~40℃のぬるめのお湯に20~30分間、みぞおちから下をお湯に浸かるようにしましょう。
そうすることで下半身の血の巡りがよくなり、全身が温まって汗がたくさん出てきます。



たんぱく質を摂る

冷えの原因はたんぱく質不足も考えられます。
たんぱく質が不足すると代謝が低下、筋肉も維持できなくなります。
たんぱく質から生成されるアルブミンは血液中の水分調整の働きがあり、これが不足すると血液が濃くなり血行が悪くなるのです。

涼しく動きやすいこの時期は大変貴重です。
半身浴と適度な運動で夏の間に溜まった老廃物を外へ排出するようにしましょう。
また、運動で筋肉が増やすことで体温維持の能力もあがります。
本格的な寒さへの準備をすることで、冷えが原因になるトラブルを防ぐようにしましょう。