シロノクリニック城野親徳の美容コラム

シロノクリニックの城野親徳です。レーザー治療、美容皮膚科の治療において、国内屈指の症例数を持ち、25年以上に渡り美容レーザーのパイオニアとして走り続けてきました。クリニック経営の傍ら、ドクターズコスメを開発、提供し、ドクターシーラボCEOも務めています。

【城野親徳の美容コラム】シミができるメカニズムをおさらいして予防方法をチェックしよう!

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メラニンが過剰に作られるとシミができる」という話は有名ですよね。
しかし、シミができるまでの詳細なメカニズムまでは知らないという方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、メラニン生成からシミが発生するまでのメカニズムを美容皮膚科 シロノクリニック城野親徳がご紹介します。




今こそ再確認! シミができるメカニズム

1. 紫外線によって肌が刺激される

もともとメラニンは紫外線を吸収し、肌への影響を抑えるという役割を持っています。
いわばメラニンは、肌を紫外線から守る盾のような存在なのです。
そのため、実際に肌が紫外線によって刺激されると「メラニンを作って!」という情報伝達物質が肌の表皮細胞であるケラチノサイト内で生成されます。
なお、この情報伝達物質のことをメラノサイト活性化因子といい、ストレスや喫煙などで発生する活性酸素によっても生成されます。



2. メラノサイトが活性化する

メラノサイトとは、メラニンを作り出す色素形成細胞のこと。
紫外線や活性酸素によって生成された情報伝達物質がメラノサイトに伝わると、メラニンの合成が促進されます。



3. メラニンが生成される

メラノサイトの中では、チロシンというアミノ酸メラニン生成酵素チロシナーゼによってメラニンに変化します。
チロシナーゼが増えることで、メラニンが生成されていくのです。



4. メラニンが転送される

メラノサイト内で作られたメラニンは、紫外線によって刺激を受けたケラチノサイトに転送されます。
これは、紫外線から肌を守るために送られるものです。



5. メラニンが過剰に作られるとシミになる

メラニンが過剰に作られてケラチノサイトに溜まると、目に見えるシミになってしまいます。
この一連の流れが、シミが生成されるおおまかなメカニズムになります。




シミを作らないためにできることとは?

紫外線や活性酸素などの刺激を受けるとメラノサイトメラニンが合成され、肌表面に送られます。
それがどんどん蓄積されると、なかなか消えないシミができてしまうのです。
シミを作らないためには紫外線対策をしっかり行うこと、ストレスや喫煙などの刺激をできるだけ避けることが大切です。
また、日々のスキンケアもシミを対策する上で重要になります。
メラニンの生成を抑制する化粧品を使用することで、シミができる前に待ったをかけることができます。
紫外線対策や生活習慣の改善に加え、スキンケアをしっかりと行うこともシミ対策の重要ポイントになるのです。


シミができるメカニズムを知ると、日頃の紫外線対策やスキンケアがどれだけ重要か分かってきます。
しかし一度シミができると、自分の力だけで改善させることは難しくなってしまいます。
透明感のある肌を取り戻したいという場合には、美容皮膚科でレーザー治療を受けるのがお勧めです。
今あるシミを改善させるためにはプロの手の力を借り、これからできるシミを防ぐためには日々の紫外線対策やスキンケアをしっかりと行うことが大切です。