シロノクリニック城野親徳の美容コラム

シロノクリニックの城野親徳です。レーザー治療、美容皮膚科の治療において、国内屈指の症例数を持ち、25年以上に渡り美容レーザーのパイオニアとして走り続けてきました。クリニック経営の傍ら、ドクターズコスメを開発、提供し、ドクターシーラボCEOも務めています。

【城野親徳の美容コラム】「ワックス脱毛」と「医療脱毛」の併用が勧められない理由

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施術部位や個人によって差はありますが、医療脱毛がすべて完了するまでには1~1年半程度の期間がかかります。
そのため、完了するまでの期間はセルフでムダ毛処理をする必要があります。
しかし、このときにワックス脱毛をすると、医療脱毛の効果が十分に得られなくなってしまうことがあるため要注意。
医療脱毛とワックス脱毛の併用には、どのようなリスクがあるのか美容皮膚科 シロノクリニック城野親徳がご紹介します。




「医療脱毛」と「ワックス脱毛」の併用はNG!

結論からいうと、医療脱毛とワックス脱毛の併用はNGです。
そもそもワックス脱毛とは、ムダ毛を毛根から抜き取る除毛方法のこと。
脱毛という名前がついていますが、引き抜いているだけなので、しばらくすればまた新しいムダ毛が生えてきます。
「では医療脱毛と併用してもいいのでは?」と思う方が多いかもしれません。
しかし、医療脱毛中にワックス脱毛を行うと、さまざまなリスクが伴うのです。

次に医療脱毛とワックス脱毛を併用したときのリスクをご紹介します。




医療脱毛にワックス脱毛を併用したときのリスクとは?

医療脱毛の効果が得られなくなる

医療脱毛は、黒い色素に反応するレーザーを照射することで毛母細胞にダメージを与えています。
つまり黒い毛根がないと、脱毛効果を得ることができません。
ワックス脱毛をすると毛根からムダ毛が引き抜かれてしまうため、レーザーを照射しても脱毛効果が得られなくなってしまうのです。



医療脱毛の効率が悪くなる

ワックス脱毛をしたあと、しばらくすれば再び毛根が作られますが、脱毛効果が得られるようなムダ毛が生えるまでには1~2カ月かかります。
つまり、ワックス脱毛をするとムダ毛が生えるサイクル(毛周期)が乱れるため、医療脱毛の効率が悪くなってしまうのです。
すでに次回の施術の予約をしていた場合は、その予約を取り消す必要もあります。




医療脱毛中に適したムダ毛の処理方法とは?

医療脱毛とワックス脱毛の併用にはリスクが伴うため、お勧めできません。
また、毛抜きもワックス脱毛と同じようにムダ毛を引き抜く行為ですから、医療脱毛中はNGとなります。

脱毛中にムダ毛処理をするときには、ワックスや毛抜きではなく電気シェーバーを使うようにしましょう。
電気シェーバーであれば毛根を残すことができるため、毛周期を乱すことなく脱毛効果を得ることができます。


ワックス脱毛はムダ毛を一気に処理できるため、メリットが多いように思えます。
しかし、医療脱毛の効果を半減させる恐れがあるため、脱毛を考えているという方や、すでに脱毛をしているという方は併用を避けましょう。