【城野親徳の美容コラム】ダメージヘアの原因にも! 髪の静電気を防止するには
冬になると何かと悩まされるのが静電気ですね。 ドアノブに触った瞬間、バチッ!となるのはなんともイヤなもの。それだけでなく、髪が静電気で広がったり顔にくっついたりして困るという方もいらっしゃるかもしれませんね。
髪に静電気が起こると、ダメージヘアの原因になる場合もあります。冬の髪の静電気対策について、シロノクリニック総院長 城野親徳がお伝えします。
キューティクルがはがれる原因にも!
冬に静電気が起きやすいのは、空気が乾燥するためです。湿度が高い季節は、身体が静電気を帯びたとしても空気中の水分を通じて放電されるため静電気は発生しにくいのです。
ところが、空気が乾いている冬の場合、空気中に放電されにくく、ドアノブの金属など電気を通しやすい物質に触れた時に一気に放電されるのです。
ブラシで髪をとかした時に髪が広がるのは、髪とブラシが触れた時に放電が起きるためだと言えます。
髪に静電気が生じると、キューティクルがはがれやすくなり、ダメージヘアの原因になります。キューティクルがはがれると、そこから髪内部の水分やたんぱく質が流れ出てしまうため、パサつきなどが起きやすくなってしまうのです。
《髪の静電気を防ぐには?》
◎ヘアケア製品は保湿成分に注目
髪が乾燥すると静電気が起こりやすくなり、静電気によってさらに髪の乾燥が進行するという悪循環に陥ります。保湿成分を含むシャンプーやトリートメントを正しく使って、髪のうるおいを保つことを心がけましょう。洗髪時のトリートメントと、お風呂上りの洗い流さないトリートメントの二重使いもお勧めです。
◎ブラシは天然素材のものを
ナイロンやプラスチック製のブラシやくしは帯電しやすく、ブラッシング時に静電気が起きやすくなります。豚毛や山羊毛、木などの天然素材でできたブラシを使うようにしましょう。
◎衣類も天然素材がお勧め
アクリルやポリエステルなど化学繊維の衣類は帯電しやすくなります。衣類もできるだけ綿や麻、皮など天然素材のものを選びたいところです。天然素材と言っても冬場に活躍するウールは帯電しやすい素材です。ウール素材の衣類を着る場合は、できるだけウール素材同士を組み合わせることで静電気が起こりにくくなります。
◎加湿器などで室内の湿度を保つ
静電気は湿度が35%以下になった時に発生しやすいと言われています。加湿器を使ったり、観葉植物を置いたりして、室内の湿度が下がり過ぎないようにしましょう。
パサパサと乾燥した髪は、まとまりにくくスタイリングも決まらないもの。しっかりと静電気対策して、冬もしっとりとした健康な髪をキープしていきたいですね。