シロノクリニック城野親徳の美容コラム

シロノクリニックの城野親徳です。レーザー治療、美容皮膚科の治療において、国内屈指の症例数を持ち、25年以上に渡り美容レーザーのパイオニアとして走り続けてきました。クリニック経営の傍ら、ドクターズコスメを開発、提供し、ドクターシーラボCEOも務めています。

【城野親徳の美容コラム】「炭水化物」と「肌のたるみ」との関係

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即効性があるという理由で人気の炭水化物抜きダイエットや糖質ダイエット。米やパン、パスタなどの主食を抜くわけですから、早く簡単に痩せることができるのも頷けます。
でも、本来人間はそんなに早く痩せられるものではありません。急に体重が減るということは、それなりに弊害も起こります。シロノクリニック総院長 城野親徳がお伝えします。


◎炭水化物を抜くと脳に栄養が行きわたらない

米やパンなどの炭水化物を抜くと短期間で体重を落とすことはできます。体重が落ちれば体が軽くなって動きやすくなるかもしれません。しかし、脳は炭水化物に含まれているブドウ糖を必要としています。1日に必要なブドウ糖の量は、ごはん3杯程度といわれています。これを抜いてしまうと、ブドウ糖が不足して頭がぼんやりしたり、頭痛がするようになってしまったりと悪影響が生じます。そして、脳が栄養不足になってしまいます。

◎肌がたるんで老け顔に見えてしまう

ブドウ糖の不足は、脳が栄養不足になるだけではありません。実は、ブドウ糖は筋肉を正常に動かすためにも欠かせない栄養分です。
ブドウ糖が不足してしまうと顔の筋肉を正常に動かす力がなくなってしまい、口角が下がったり、頬がたるんだりしてしまいます。せっかく痩せたとしても、筋肉が低下して肌がたるんでしまっては老けた印象になってしまうでしょう。肌にハリがある若いときならまだしも、年齢を重ねて肌にハリがなくなっているときに炭水化物抜きダイエットをしてしまうと、急激に老け込んだように見えてしまう恐れもあるのです。

 

◎摂りすぎは注意

炭水化物が肌にとって欠かせなくても、摂りすぎには注意しなくてはいけません。炭水化物を食べ過ぎると、肌にハリをもたらすコラーゲンに炭水化物中の糖が結合し、老化物質のAGEという物質が発生します。するとターンオーバーの周期が乱れ、肌のたるみやしわ、シミの原因となってしまうのです。

炭水化物を完全に抜く、摂りすぎるという極端なことをするのではなく、ご飯茶碗に少なめに盛りつける、夜だけ控えめにするなどしてバランスをとりましょう。炭水化物を控える場合は、ブドウやバナナ、ゴボウなどブドウ糖の含まれている果物や野菜をしっかり摂るようにしてください。炭水化物を食べるときはトマトや人参、ブロッコリーなど糖の吸収を減らす食べ物を食べるなどの工夫すれることで、肌の老化を緩やかにできるでしょう。
ぜひこれらを参考に、炭水化物量を調整してください。