【城野親徳の美容コラム】 暑い夏場に要注意の“冷房による肌荒れ”の仕組みと肌のケア方法
太陽の強い日差しが差し込み、暑さを感じずにはいられない日本の夏。
熱中症などを防いで快適に過ごすためには、冷房の使用が欠かせません。
しかし、冷房の使い方によっては女性にとっての大敵ともいえる「肌荒れ」を引き起こすことがあります。
冬の暖房よりも夏の冷房のほうが、肌に与えるダメージが大きいと言われているのです。
一体なぜ夏の冷房が肌荒れの原因になるのか、その仕組みとスキンケア方法について美容皮膚科 シロノクリニック城野親徳がご紹介します。
冷房によって肌荒れが起きてしまう仕組みとは?
ムシムシとした暑い部屋で冷房をつけると、涼しい風と共に湿度も下げることができ快適に過ごすことができます。
しかし、この湿度の低下こそが要注意ポイント。
湿度が低下するということは、部屋の中が乾燥するということです。
部屋が乾燥すると自然と肌も乾燥しやすくなり肌の水分量が低下して、カサカサとした乾燥肌になってしまうのです。
また、蒸し暑い屋外から冷房の効いた室内に入ったときの温度差も肌荒れを引き起こす原因の1つ。
肌に汗をかいているときに冷房の風に当たると、肌の水分が必要以上に奪われて乾燥がさらに進んでしまいます。
これとあわせて温度差は自律神経を乱す原因にもなるため、抵抗力が低下して肌荒れやニキビができやすくなります。
夏には絶対に欠かすことのできない冷房ですが、肌を守るためには使い方に注意したり、普段以上にスキンケアをしっかりと行ったりすることが大切です。
冷房による肌荒れを防ぐための方法
体の内側から水分補給を
毎年夏になると水分補給をしっかりと行うようにという呼びかけが増えますが、熱中症などを防ぐためにはもちろんのこと、肌の乾燥を防ぐためにも水分補給はとても重要です。
肌が乾燥すると、化粧水や乳液などのスキンケアだけで補おうと思いがちですが、水分をたっぷりととって体の内側からうるおいを与えてあげることも大切なのです。
1度にたくさんの水を飲むのではなく、1日の中で少しずつこまめに水分を摂るようにしましょう。
冷房の設定温度を下げ過ぎない
暑さを感じるとつい冷房の設定温度を低くしてしまいがちですが、体の冷えを防いで肌を守るためには、外の気温との差を5℃以内にしておくことをお勧めします。
あまりに暑い真夏日の日中などに冷房の設定温度を下げるのは仕方ありませんが、比較的涼しい日や夕方から夜などは設定温度の見直しをしてみましょう。
夏は紫外線や汗、皮脂などによるダメージも重なるため、肌荒れには十分に注意したいもの。
今回ご紹介したケア方法に加えて、日中の保湿ケアや朝晩のスキンケアも丁寧に行い、夏の季節も健やかな肌をキープしていきましょう。