シロノクリニック城野親徳の美容コラム

シロノクリニックの城野親徳です。レーザー治療、美容皮膚科の治療において、国内屈指の症例数を持ち、25年以上に渡り美容レーザーのパイオニアとして走り続けてきました。クリニック経営の傍ら、ドクターズコスメを開発、提供し、ドクターシーラボCEOも務めています。

【城野親徳の美容コラム】 消えにくい「火傷の跡」を残さないための応急対処法

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どんなに気を付けていても、ふとしたときに起きてしまう火傷。
火傷の跡が残ってしまうと、自然に消えるまでにはかなりの時間を要してしまいます。
そんな跡を残さないためには、火傷をした直後の対処を正しく行うことが大切です。
ではどのような対処をすれば良いのか、もしもの時のために詳しくチェックしておきましょう。
美容皮膚科 シロノクリニック総院長 城野親徳がご紹介します。




火傷の跡を残さないための応急処置方法

まずは冷やす

火傷をしたら、まずはすぐに患部を冷やしましょう。
冷やすことで火傷の進行を食い止め、痛みや跡が残るのを防ぐことができます。
水道水を洗面器などに溜めて患部を中に入れ、そのまま15~30分冷やし続けましょう。
水道水を当てにくい場合は、氷のうや氷水で冷やしたタオルを使用するのがお勧めです。
ただし気温の低い冬場は、極度に冷やしすぎると凍傷や低温症になる恐れがあります。
水道水を当てる時間を短縮したり、体温が下がりすぎたりしないように様子を見ながら冷やすことが大切です。
また、服で覆われた部分に火傷をした場合は、服を慌てて脱ぐと皮膚がはがれてしまう危険性があります。
この場合は服の上から水をかけ、十分に冷やしてからゆっくり脱ぐようにしましょう。



水ぶくれは破らない

水ぶくれは傷口を守るためにできるものなので、破らないようにしましょう。
無理に破くとそこから雑菌が入り、症状が悪化してしまうので注意が必要です。
また、水ぶくれができる火傷は「II度熱傷」といわれ、損傷が皮膚の深くにまで及んでいます。
小さなものであれば自宅で経過を見て構いませんが、大きなものであればすぐに病院に行くことをお勧めします。



清潔なガーゼで保護する

水ぶくれができた場合は、清潔なカーゼで覆って患部を保護しましょう。
自然に水ぶくれが破けた場合も一度流水ですすぎ、その上からカーゼで覆っておくことが大切です。
繰り返しになりますが、患部が大きく痛みが激しい場合は速やかに病院へ行き、適切な治療を受けてくださいね。



肌を修復する栄養素を摂る

できてしまった火傷を修復するためには、十分な栄養を摂ることが大切です。
インスタント食品などの偏った食事は避けて、タンパク質やビタミン、ミネラルなどをバランス良く摂る食事を心掛けましょう。
とくにビタミンCは皮膚の再生を促して火傷跡の色素沈着を防いでくれる成分なので、積極的に摂りましょう。
ビタミンCを多く含む食べ物は、パプリカやキャベツ、ブロッコリー、柑橘類、いちご、キウイなどです。


火傷をした直後は誰もが慌ててしまうものですが、跡を残さないためには落ち着いてすぐに適切な対処にうつることが肝心です。
もしもの時に備えてガーゼや氷のうなどを用意しておき、いつでも応急処置ができるよう事前に準備をしておきましょう。