シロノクリニック城野親徳の美容コラム

シロノクリニックの城野親徳です。レーザー治療、美容皮膚科の治療において、国内屈指の症例数を持ち、25年以上に渡り美容レーザーのパイオニアとして走り続けてきました。クリニック経営の傍ら、ドクターズコスメを開発、提供し、ドクターシーラボCEOも務めています。

【城野親徳の美容コラム】薄毛の原因? 冷えが頭皮の状態を悪化させるって本当?



薄毛の原因にはホルモンのバランスやストレス、生活習慣などさまざまなものが挙げられます。
一見関係のなさそうに見える頭皮の冷えも、実は薄毛の一因となる場合があることはご存知でしたか?

今回は、薄毛と頭皮の冷えについてシロノクリニック総院長 城野親徳がご紹介します。




頭皮が冷える原因と髪の毛への影響

私たちの体が冷える原因は、日常生活のさまざまなところにあります。

・運動不足
・筋力がない
・喫煙者
・入浴の際湯船に浸からない
・冷たい飲み物ばかり摂取する
・冷房を頻繁に使う、汗をかかない
・ストレスが常に溜まっている
・過度なダイエットをしている

上記のような代謝を低下させる生活習慣は、体の冷えを促進して体温を下げてしまうのです。
冷えが頭皮にもたらす最大の影響は血行不良で、髪の毛は頭皮を流れる血流により栄養素を運ばれているのですが、体内・頭皮が冷えて血流が滞ると栄養素が充分に髪に行きわたらなくなってしまいます。
髪の毛は体内の栄養循環や体内機能の生成で余った細胞・組織で出来ているものなので、髪自体の活性力はそれほど強くありません。
供給される栄養素が不足してしまうとすぐに状態が悪くなってしまうのです。
また血流が滞ると頭皮のターンオーバーも乱れるので、皮脂の過剰分泌や乾燥が進んでしまうこともあります。
新しい髪の毛が育ちにくい頭皮環境になる可能性があります。




冷えによる薄毛防止はどのようにしたらいいの?

冷えによる薄毛は原因が特定しづらく、発見が遅れるケースが多いようです。
生活習慣に冷えを促進する原因があっては、いくら薄毛の対策を行っていても根本となる問題を解決することが出来ません。
冷えによる薄毛を予防するなら、まずは頭皮が冷える環境を減らしていく必要があるのです。
ここで、冷えによる薄毛を防止するポイントを4つご紹介します。




食生活の改善

生活習慣の中でも、食生活が頭皮に与える影響はとても大きいです。
まずは3食、しっかりと栄養価のある食材を摂取しましょう。
代謝を上げてくれるカプサイシンを多く含む唐辛子や生姜、ニンニクも積極的に摂取することをお勧めします。
またスープを飲むと内臓を温めて機能の低下を防ぐことができるので、メニューの中に組み込んでください。
ビタミンB1やミネラルなどの体のエネルギーになってくれるものも代謝を促進させてくれるのでお勧めです。



入浴とシャンプー

お風呂に入る時は、シャワーだけでなくしっかりと湯船に浸かりましょう。
20~30分湯船に浸かれば、血行も促進されて冷えを解消することが出来ます。
また頭を洗うタイミングですが、湯船に浸かる前ではなく浸かった後に行うようにしてください。
血流が改善して毛穴が開き、頭皮の汚れをしっかりと落とせるようになります。



適度な運動

社会人になってから運動不足になってしまう方は多くいらっしゃいます。
運動不足は筋力・内臓機能を低下させて代謝を落としてしまうので、簡単でもいいので毎日適度な運動をするようにしましょう。
男性なら内臓脂肪を燃焼してくれるインナーマッスルダイエット、女性なら皮下脂肪を落とす有酸素運動がお勧めです。



美容皮膚科に相談

既に薄毛の兆候が見られる方は、日常生活の冷え対策を行いつつ美容皮膚科での検診や施術を受けると良いでしょう。
薄毛は対策をしないとすぐに進行してしまうので、早めの施術をお勧めします。


薄毛は、加齢に関係なく体内年齢が老化してしまうと発症することがあります。
薄毛の進行を防ぐためにも、冷え対策は欠かさずに行ってください。